中国に開催された草間彌生さんの贋作展覧会に関して【中国SNSの反応&詳細紹介】
最近前衛芸術家の草間彌生さんの代表的な水玉展示会が中国のいくつかの都市で行われている、但し、それらの盛大に盛り上がった展示会はすべて草間さんの贋作の展示会だということで中国国内でかなり騒然とししている。
またやっちゃったなぁ、我が国!
と日本のヤフーニュースでこんな残念なお知らせを見つかった。
ニュースは↓
ニセ展示会を開催されたのは上海市、湖南省長沙市、広州市、天津市、青島市、重慶市などどれも中国の主要都市である。
草間さんの作品は水玉などの模様や鮮やかな色彩にあふれた独自の作品を生み出し、国際的に高い人気を集めている。「タイム」誌の世界で「最も影響力のある100人」の2016年版の一人として名前を挙げられた。
その才能と人気ぶりは言うまでもないが、今回は草間さんの素晴らしい作品を語る記事ではなく、中国のニセ展覧会とこの各地に展示された贋作に対して中国人はどう思っているかを見てみましょう。
中国のニセ展示会の状況
こちらは某大型ショッピングモールの写真です。
ニセ展示会なのによくこんなに盛大に広告を出しているね!
上海展示会のポスターはこちらです↓
素人の私から見れば、展示物などの中身を何とも評価できないが、ポスターは本物の出来栄えですね!
テーマは「This merry world」(カラフルな世界)です。何だか草間さんの水玉の作風にそれほど外れていない気もする。
ニセものと言われなければ、本物だと信じ込んでしまう...
中国ツイッター(weibo)を検索してみれば、行ってきて、しかも満喫してきた投稿がかなり多い。
投稿の内容は「私たち二人はあなたの集合体恐怖症を治してあげる」。二人は贋作に気付かず、とても楽しんでいたと写真から分かる。
この本物だと勘違いされる展示会の気になるチケット料金は、
これも中国のweiboからの投稿ですが、投稿者は可笑しいばあちゃん草間彌生と名乗って、展示会のお知らせを言い広めているようです。
実際にこの方のアイコンをクリックして個人のタイムラインに入ったら、「about:このアカウントは本人ではない」と小さい文字で並ばせている。普段ユーザーたちはネットサーフィンしている時にいちいち発信者をチェックしないという隙間をつけこんで、オフィシャルアカウントを装って宣伝している意図も考えられなくはない。
肝心なチケット料金:
30元(485円)、土日祝日は35元(566円)。
とても「お得」な値段設定ですね~
こんな素晴らしい作品はこのちっぽけな価値しかないか???
ちょっとビックリしすぎてぎっくり腰になりそうだった笑
こんな関連グッズもあります。
数量限定のどっとバックです。
作りは分からないが、普通にほしいくらいです。私さえそう思うが、同胞の皆さんは多分草間さんのブランドと数量限定と言う文字に連れられ、普通に買っていると思います。調査しようがないけど...
ニュースでインタビューされた日本人の皆様はこのニセ展示会に対して、「本物を見てほしい」、「またこんなことがあってとても残念です」という声がありましたが、じゃ、このニセ展示会の「開催国」中国人はどう思っているでしょうか?
ニセ展示会に対して中国人の反応
去年京都祇園に旅行で行った時に、偶然草間彌生さんの展示会があった。今年we chatで皆見に行っている写真を見た際に、少し疑問に思ってた。なぜこんなに沢山の作品一斉に展示されるの?しかも、別の芸術家も一緒に?何で兆しもなくいきなり中国でこんなにも盛大かつ大規模な展示会をやるんだ?しかも村上隆さんとコラボ?今スッキリしましたね。草間彌生さんがニセ展示会の存在を知った後の「とても残念です」との一言は何よりも悲しく申し訳なく思わせられた。
国内ですでに見に行った方は訴えてもいいと思う。チケットを売る人を刑事事件として処罰を受けさせてもいい、これは詐欺!
こんな恥知らずの真似はまさに前代未聞。芸術展示会に本物一つもないのに、こんなに盛大に宣伝するなんて...
だから深圳で見た時に何だかレベル低いと思った、まさか全部偽物!!!本当に恥ずかしすぎる!
恥ずかしい~~~
皆さんは漏れなく恥ずかしいとコメントしています。
それはそうだよねーこれだけ発展している中国なのに、まだ著作権意識が薄くて、しかも堂々とそれをさらけ出す。主催している人に「お前ら羞恥心はあるか?もともと世界でパクリ大国と呼ばれているのに、さらに裏付けることをやっちまって、外国に住んでいる同胞たちの気持ちを配慮して欲しい...」と問い詰めたいーーー
また、日本人に「だから中国は....」と言われそうな気がしてぞっとする。
なぜ本物一つも所有していないのにこんなにも堂々と開催するのか?
今回の展示会の宣伝方法に関係あるのではないか?
展示会は宣伝もチケットの販売もほとんどネットで行われていた。
ここで中国のネット規制、あるいはファイヤーウォールの力が発揮してくれた。
すでに皆さんが知っているラインやインスタグラムやグーグルは中国で使えないように、日本をはじめ、他の国の情報を知るために、VPNを使わなければいけない。ネット環境によってダウンロードできないかできたとしても接続が途切れることが多い。
本物の作品は日本のネットで調べようもない。触れる情報は既に関係者に二次加工されたものが多いと考えられるでしょう。
今回の主催者は中国のファイヤーウォールの力を過信したせいもあるかもしれない。
以上、草間彌生さんの作品を巡るこれらの恥ずかしすぎるニセ展示会に関していろいろ調べました。