范冰冰（ファンビンビン）は何者？―――中国人が范冰冰の正体を教える
大女優？ただのレッドカーペットスター？
最近、中国の女優さんーーー范冰冰（ファン・ビンビン）氏が三カ月にわたって消息不明というニュースを日本のメディア陣に大幅に報道されている。ファン・ビンビンを紹介する際に、中国の大物女優で最も稼いでいる女優だという風に彼女のことを過剰に持ち上げている。
多分中国人は多分私と同じような見解だと思う。日本メディアに報道されるように、彼女は名女優や実力派等というフレーズにかなり違和感を抱えているのに違いない。
確かに彼女は女優の仕事もやっています。一番最初に大ヒットした作品は私小学校2年くらい（1998年）に初放送された「还珠格格」（日本語名：還珠姫 〜プリンセスのつくりかた〜）というドラマで、中国人であれば、年が関係なく知らない人はいないと言い切れる今でも夏休みになると、有名なテレビ局で繰り返し放送されている。観客が忘れようとしても毎年思い出されるので、出演する役者もなかなかイメージチェンジができないと結構話題になっていたが、このくらい国民的なヒット作との証拠です。
マークしたのは彼女です。
ドラマが放送開始する際に表示されたのはこれです。明らかに彼女は主役ではないことが分かる。
あ～、ファンビンビン氏はこんな有名な作品に出ているってやはりすごい役者ではないかと思うでしょうけど、彼女はこの作品で演じたのは金鎖（ジンソー）という8歳の時から紫薇（主演）に仕えている小間使いです。重要な役割でもあるが、所詮脇役という感じだった。しかも、小間使いというお金持ちのお嬢様の周りの雑用をする女性で、地味で完全に主演女優の輝きに圧倒された美貌も品もそこまで目立たない存在でした。役割に沿わなきゃいけないので、ある意味は仕方がなかったが、言いたいのはこの作品は彼女の役名人生で一番認知度が高い、彼女の代表作と言っても過言ではない。
脇役で目立たないのに代表作か？！
そうです、彼女の演技は多くの中国人視聴者に認められていないのは現実です。昔と比べてかなり垢抜けしてきれいになってきた。（もともと、顔立ちが良くて年にとともにさらに洗練されてきたかもしれない。）女優という名目であちこちの国際映画祭に参加し、とても手の込んだユニークなデザインのドレスを着込んでレッドカーペットをひたすら歩くことで国際知名度を博するというイメージのほうが強い。確かに、彼女が選んだドレスはいつも素敵で中国を代表できる何かをモチーフとして持ち入れて、チャイナの伝統文化や素晴らしさを国際舞台で声高く宣伝して、世界に向かって発信するのがとても有意義だと評価されているが、女優としてはどうかとの評価とは別。
なので、中国のある有名人は彼女を「毯星」とあだ名を付けています。
★「毯星」とは、「毯」は赤い絨毯のことで、「星」は中国語でスターとの意味です。赤い絨毯を歩くのを専門にするスターというかなり貶す意味が含まれたあだ名です。
勿論、「还珠格格」（日本語名：還珠姫 〜プリンセスのつくりかた〜）の他にも多数の映画やドラマに出演しているが、映画製作への前期投資と釣り合わずに、興行収入がいつも惨敗で、「票房毒药」（興行収入に対する毒薬）というあだ名もまたまた彼女の背中に貼られていた。
★「票房毒药」は、特定の俳優（女優）を映画に起用したら必ず興行収入が落ち込む現象が起こるという意味で、特定の俳優さんを「票房毒药」と呼ばれる。「票房」は映画のチケットで、「毒药」は毒薬。
どれだけ「票房毒药」というと、ググールで「范冰冰 出演映画興行収入」と中国語で入力したら、下記のように表示される。
上から順番に書いてあるのは
⓵何で范冰冰出演映画の興行収入にこんなに大差がつくか？
②何で范冰冰出演した映画はみんな売れないか？
③范冰冰は「票房毒药」ではないか？
イメージ通りです。
このようなコメントも結構目立つ。「十月囲城」のような出演者はほとんど人気俳優の場合を除けば、彼女主演する映画は漏れなく惨めな興行収入で片付いた。「回家的路（帰り道）」は全国に一ヶ月くらい上演して、トータル100万元の興行収入にも至りませんでした。
今回、国民が黙っていられないのはこんな演技でも中国の最も稼いでいる女優になって、しかも豪華な私生活を見せびらかすような高露出率を保っている。実力派であればまだましだが、「レッドカーペットスター」として売名し、脱税で年収40億（それ以上かもしれない）というあり得ない金額を手に入れている格差に怒りを覚えたではないでしょうか！
