中国人にとって日本語は簡単ですか?【日本語が堪能な中国人に不思議に思うあなたへ】

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中国人にとって日本語は簡単ですか?【日本語が堪能な中国人に不思議に思うあなたへ】

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こんにちは、あかねね(@NUfk0eJcvXqi0Dj)です。
この前、ブログから下記のコメントをいただきました。


コメント内容

私の大学院の同期の友人にも中国人の女性が何人かいますが、結構日本に残ってますよ。結婚して専業主婦になって出産して永住しそうな子もいれば、コンサルティングファームで働いてる子もいたり、いろいろですが、共通するのは日本が好きなところかな。
皆あかねねさんと同じく日本語はネイティブレベルですが、中国人も韓国人も留学生の日本語は何故あのように自然なのか不思議ですね。日本語簡単ですか?

ネイティブとまだまだ程遠いですが、こうおっしゃっていただいて本当に光栄です。
ネイティブレベルを目指しつつ頑張ります~

自分が言うのは恐縮ですが、ネイティブに達していないものの、こうやってブログを書くことができたのも自分なりにかなり努力をしてきた結果です。

コメントの質問

日本語は簡単ですか?
答え:簡単ではありませんが、他の言語と比べて学びやすいところがあるかもしれません。

中国人の学習者にとって日本語は?

①漢字に強いが、よく書き間違える。

 漢字は中国から日本に入ったということで、漢字の発祥地の出身として多少形が異なっても識別ができるので、大体漢字を読めば意味が分かる。

しかし、漢字を読めるというのも諸刃(もろは)の剣(つるぎ)のように、
☆思い込みで細かい部分を勘違いしてしまう。

【漢字の形による間違い】

 ぱっと見て中国語にも同じ漢字があると細かい違いに気付かずに間違ってしまうことが多い。
例えば、

 貝→贝
なので、「責」、「財」等、貝を含める全ての日本語を間違える恐れがある。
 門→门
 角→角
 画→画
 直→直

 今全然間違えていないが、日本語を勉強した当初はかなり苦戦していた。

【同じ漢字による意味の間違い】

誕生日→生日
米国→美国
外部者→外人
バス→汽車
病院に行って先生に診てもらう→看病

左は正しい日本語、右は中国人が間違えて使いそうな中国語。
右に書いている中国語は日本語にもあるが、全く違う意味になってしまうね!
漢字の発祥地の出身だといって全て得するもんじゃない~

しかし、漢字の読みには強いという優位性がある。
私は「東大王」というクイズ番組が好きで、
その中に漢字のオセロゲームというコーナーがある。
漢字が得意の私は、少なくとも毎回半分以上の正答率を獲得している。
一緒に番組を視聴している日本人の夫は、
ひっきりなしに正解を口にしている私に、
いつも「すごい、すごい!さすが中国人!」と絶賛を繰り返すことしかできない。

②カタカナ日本語を覚えられない。

日本語に漢字、平仮名とカタカナがある。
漢字だけに強いじゃ、日本語は上手くならない。

日本人だとカタカナ単語を日本語として覚えているに対して、
中国人の私は、



カタカナ単語
  ↓
元の言葉(英語、フランス語、ドイツ語…)
  ↓
音節を確認
  ↓
元の言葉を暗記
  ↓
日本語に変換

かなり面倒くさい思考回路が脳に発生している。

英語はそれほど得意ではない私は、いまだにカタカナ単語をうまく使いこなせない。
最初仕事で相手先から
アドバンテージを作るためとかなんとかのメールが来た時に、「アドバンテージ」というカタカナを眺めて暫く頭を傾げていた。

③擬音語を適切に使えない。

 日本語を日本人っぽく話せるかどうかを評価するポイントは擬音語にかかっている。
全部擬音語と括っているが、本当は以下のように分けられている。


擬音語

「擬声語」:わんわん,こけこっこー,おぎゃー,げらげら,ぺちゃくちゃ等

「擬音語」:ざあざあ,がちゃん,ごろごろ,ばたーん,どんどん等

「擬態語」:きらきら,つるつる,さらっと,ぐちゃぐちゃ,どんより等

「擬容語」:うろうろ,ふらり,ぐんぐん,ばたばた,のろのろ,ぼうっと等

「擬情語」:いらいら,うっとり,どきり,ずきずき,しんみり,わくわく等

書き言葉というより、話し言葉で使われることが多い。
日本人だと何となく感覚で使っているかもしれないが、
その感覚が全くないので、一つ一つ使う場面を覚えていくしかない。

私の文章にあんまり擬音語が出てこないと思いますが、恥ずかしいながら使いこなしていないのは実際の原因です。

擬音語を好む大阪人とうまくコミュニケーションを取れないかもしれないが、大阪出身の夫の日本語を理解しようと何とか頑張っています~

④発音はそれほど難しくないが、ネイティブスピーカーになれない

 沢山日本語で苦労しているところを書いたが、発音だけは少し微笑ましく思える部分かなと思います。
日本語は全て平らで50音しかないので、
50音図をしっかり発音練習して、簡単な単語を覚えれば、とりあえず通じる。
一つの平仮名は一つの拍子をとっているので、リズムをマスタしやすい。

 話せるようになるまでの所要時間がそんなに長くないところは学習者にとって挫折しづらいので、
続けられやすい言葉でもあると私が思います。

 中国のように四声をはっきり発音しないと、全然伝わらないのに対して日本語の発音は外国人にとってかなり優しい。

 発音が簡単だと上から目線の言い方をしながら、母国の訛りを抜けられない。
 どこの言語も一緒だと思いますが、ネイティブスピーカーになるまでの道のりはやはりまだまだ長いです。