日本職場の飲み会に関して私見【日本に勤める外国人の私の本音】
こんにちは、あかねね(@NUfk0eJcvXqi0Dj)です。
金曜日の過酷な飲み会に行ってきてまだアルコールは完全に抜けていないあかねねです。
金曜日は一部サービス業に勤めている方を除いて、この日をやり遂げれば休日が待っていると楽しみにしている方は多いよう。
これからの忘年会シーズンにおいて、金曜日は一週間のやり残しをきれいに片付けなければならないほか、飲み会という楽しそうで気が重くなりそうで複雑なイベントも対応しなければならない。
飲み会が好きな方は別に何も思っていないが、飲み会が苦手な人にとって飲み会があると聞くただでも憂鬱になるかもしれない。
1、飲み会は苦手ではないが、頻度がありすぎるとつらい。
私は、苦手ではないが、できれば行きたくないタイプ。
たまに参加して親睦を深めるのはいいことだと思っているが、頻度が多くなってきたら、面倒となってくる。
しかし、日本の会社は飲み会を開くための大義名分が多い。
送別会、歓迎会、忘年会、新年会、壮行会、親睦会、定期的な飲み会など。どれもちゃんとした飲みに行く理由になっているので、自分だけが行かないと言い出したらノリが悪い、協調性がないと言われそうなので、断りづらい。
毎日同じオープンオフィスに8時間とボランティア残業の時間を合わせると家族より一緒に居る時間が長いのに、そんなに頻繁に集まる必要があるかと思ってしまうくらい飲み会が多く開かれている。
たまになら普段言えないことを話し合えるし、情報収集の手段にもなるし、同僚に関して仕事だけの面ではなく違う一面も見れて面白いが、あまりにも回数が多すぎるときつい。
睡眠時間不足している、かつ風邪をひいても自分のポジションに踏ん張る日本人の健康状況をさらに心配になるこの飲み会のペース。日本企業に勤める自分のことも含めて心配。
2、金曜日の飲み会はさらに危険!
特に金曜日の飲み会。
なぜ金曜日の飲み会は嫌なのか?
もともと週の終わり際に、疲れを感じているにも関わらず、仕事をきりの良いところまで終わらせるのにさらに気力を使う。
一日を終え、力が尽きて
よっしゃ、帰ってリラックスしようとした時に、
上司に飲み会に誘われたら…
嫌だったら断ればいいじゃん!
世の中はそう簡単じゃない。特に異国の職場に生計を立てている異邦人にとってそんなに甘くない!日本企業文化に馴染むためにも、飲み会を我慢しなきゃ!っていいながら結構断ってきたが、断っても断り切れないこの大量且つ頑固な飲み会。
飲み会を断る際に付けた口実は、
最初は滅多に会えない友達と会う約束をしていたとか、
親戚が日本に遊びに来ているから、案内しなきゃとか、
彼氏と喧嘩して、大事な話し合いがあるとか、
沢山の理由を付けて断ってきたが、一回り使うと、理由も考え出せないし、
会社の飲み会も「抜き打ち飲み会」から「事前計画飲み会」に変換された。
その日を開けといてねと言われたら、はいとしかいいようがない。
個人能力より協調性を求める日本企業だから飲み会に行かなきゃ?
私は一回転職を経て今も日本企業に働いている。個人の経験で世間一般ではないかもしれないが、日本企業は個人の能力(仕事のでき)より人間関係を重視している点がある。人間関係というより協調性。
有能な設計者はドライすぎて人当たりが良くないから、みんなに干されたと別の会社に勤めている友達との雑談で聞いたこともある。
みんなに感じの悪い人と上司や同僚に疎まれなくなければ、人付き合いを良くしないといけない。
人付き合いを良くするには、上司や同僚に飲み会を誘われたら、
行くしかない。
という流れになる。
平日だったら、未だ翌日は仕事という理由で、早めに退場することができるが、
金曜日にでもなると、こんな理由も使えなくなる。誘われる前に上手く逃げ切れないと、飲み会の誘いに乗るほかがない。
しかし、私の場合に、日本だけではなく、海外の取引先とも仕事をしている。土日でもフル稼働している地域があるので、週末の間に発生しそうなトラブルを想定して、代替策を練って海外の担当者に連絡しておかなければならない。そうなると定時ぴったり上がることが難しい。
早めに仕事場から抜けないことは飲み会に捕まえられる確率が増えるとのこと。
そして、適切な理由も考え出せずに、素直に誘いに乗ってしまう羽目になる。
土日が休みなので、金曜日の飲み会はとことん付き合わされることが多い。
私は、初めての飲み会で素直に自分がお酒に強いことを打ち明けて、飲まなければならない流れになってしまった。自分の誠実さを誇りに思っていたが、これだけに後悔してやまない。
お酒が嫌いな訳ではないが、毎回飲みたい気分でもない。飲みたくない気分の日にも飲まなきゃ行けない雰囲気に置かれるのがしんどいが、お酒が強いと言ってしまった私は、飲みたい気分じゃないとなかなか言い出せない。
しかも、金曜日だから翌日いっぱい休めるということで、金曜日はとことんお酒を飲む日というのは会社の不文律となった。勿論毎週ではないが…
翌日は休めると言って、金曜日の勤務時間外のプライベートを犠牲にして、数時間にわたって誰かの愚痴やひと様の悪口やどうしようもないジョークを聞かされていちいち適切な反応を見せなければならない。
アルコールの過剰摂取で翌日の土曜日にも響くこともある。酔って帰って次の日は起きるのがつらかったり起きてもだるさが全身に襲われたり頭がはっきりしない。そうなると、飲み会に捧げた時間はたったの数時間ではなく数時間+土曜日となる。
貴重な二日間の休日はあっという間に終わってしまい、何もしていない空虚感と罪悪感が抜けないまま、新な仕事日を迎えなければならなくなる。
日本の飲み会をもっと減らせないか???
と金曜日クタクタになって帰ってきた私の心の叫びです。