本日、久しぶりに大学時代の日本人友達と会って溜まった話を全部吐き出したくらい弾んだ。
話の中に今週の三連休の予定の話題が出てきて、
友達は陶器体験を予約したとの話から、「そういえば、陶器って英語でchinaっていうんじゃないの?」と聞かれて、私の中で確かにchinaと呼ばれる焼き物があるが、それは「陶器」ではなく、「磁器」の気がして、、、結構厄介な話し合いになっていた。
携帯で調べて、釉(うわぐすり)をかけない焼き物は焼成の温度の高低に関わらず「陶器」と呼ばれ、釉が掛かった焼き物を「磁器」と見なされる。
つまり、色がついている焼き物を確実にchinaというが、陶器はchinaの範疇に入っているかどうかが微妙。
調べれば調べるほど、なるほどと連呼するようになった。
自分の出身国に関することなので、大体分かると過信している方がいらっしゃるけど、私みたいにただ朦朧としていて詳しく掘れば常識を覆されてしまうほど自分が分かっていないことがまだまだたくさんあると改めて考えさせられた。
日本に来て、「なんで?」と不思議に思っている言葉を紹介したいと思います。語源を知れば、日本人の皆様も「えーー」と口を開けてしまうでしょう。
その前に、先ほどchinaは磁器という意味だという話があったが、japanは国名の他にどんな意味を持っているでしょうか?
答えは漆及び漆工芸品です。
ちなみに、上述の意味を表わす場合にchinaもjapanも小文字で書くのが正しい。
それでは、本題に戻ります~
1⃣ いつでも「おはようございます」
最初、バイトに行った時に、夜のシフトに入っていたので、「こんばんは」と普通に挨拶して仕事し始めた。そのあと、遅れてきた日本人の学生さんは皆さんに向かって「おはようございます」と自然に挨拶したのを見て、「えー夜なのにおはようか?」と驚いた経験がある。
多分、このことに対してほとんどの外国人が違和感を覚えたことがあるくらい不思議に思った。
この一日中に使える「おはようございます」は実に深い意味があるようです。
・歌舞伎の世界で早くも練習のために早くも楽屋に入った役者さんに向かって裏方さんがかける言葉だそうです。「お早いお着き、ご苦労様です」というねぎらいの意がある。
・一日の始まりーーー朝の合言葉のようです。
・今日、初めまして。
この意味はバイトの時に使われる意味です。本日初めてお会いしますというニュアンスを持っている。
2⃣ 爆笑の意味をご存知?
ずっとお笑い番組を見て一人で爆笑しています。
その話をしたら彼がめっちゃ爆笑してた。
というような一人が笑う時に使っていたが、辞書を調べたら、爆笑というのは、人数設定がある。
『広辞苑』第6版
ばく-しょう【爆笑】 - 大勢が大声でどっと笑うこと。
中国語にも同じ漢字で一人にも大勢にも使える「大笑いする」との意味があるので、普通に誤用してしまう。
しかし、今年改訂発売した広辞苑第7版をめくってみれば、
『広辞苑』第7版ばく-しょう【爆笑】 - はじけるように大声で笑うこと。
さすが社会の変化に対応し、既存項目にも新しく定着した意味を加えるという時代とともに進歩してきた国民的な辞書。
このように最初誤用だと指摘された言葉だが、今の時代になって皆さんの「誤用」が定着し、また正確な使い方に変化してきた。
3⃣ すてきはなぜ素敵と書くの?
漢字圏の出身なので、なんでも漢字の意味との関連性を探さないでいられない素性がある。どうぞお許しください。
「すてき」という言葉が当初は「並外れたさま」という意味でつかわれたが、のちに「素的」という感じに当てられた。複雑な変化を経て「素敵」という字に変わってきた。
当て字なので漢字から意味が解りにくいが、今の「素」と「敵」との組み合わせから考えれば、「素晴らしすぎて適わない」と理解するのが一般的だそうです。
4⃣ 足と脚
中国語だと、足と脚のどちらも👣(足)のことを指している。
脚のことを「腿」と書かれる。
最初、どっちのあしを言っているかはとても紛らわしく感じた。
漢字辞書によると、
足
1.動物の胴体から分かれ、からだを支えたり歩行に使ったりする部分
2.物の本体を支える、突き出た部分
3.くるぶしから先の部分
- 動物の胴体から分かれ、からだを支えたり歩行に使ったりする部分
- 物の本体を支える、突き出た部分
- くるぶしから先の部分
くるぶしから先の部分を足という。また机や椅子などの本体を支える部分も足と呼ばれる。
脚
- ひざから下の足。転じて、足全体
- ある範囲の下側
- 支えとなるもの。物事の根拠
ひざから下の足、つまり先述べられた足全体も含めての脚です。
言葉で説明するのが難しいので、図で表現すれば、
こんなイメージです。
中国語だと腿+脚という骨盤以下の部分を全部腿と呼ばれるのに対して、日本語がかなり細かく分けられている。
さすが繊細な国!笑
このような不思議言葉はまだまだ沢山あるが、とりあえず今日はここまで。