「若者分からん」原田曜平氏の著書から考えた私見【若者の行動にはちゃんとした理由がある】

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 本日は最近読んでいる新書の「若者分からん」について自分の経験と照らし合わせながら私見をお話したいと思います。著者は原田曜平さん。

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 まず、この本はどんな内容なのか簡単にご紹介します。

 少子高齢化が進む中、若者の希少価値が近年高まっている。特に日本企業が直面している深刻な人手不足問題を時代背景に、若者にとって今の時代は超売り手市場となっている。「採用対象者」や「育成・管理対象者」としての若者の存在感がどんどん大きくなって、若者の事態への社会関心度も年々上がっている。

 この本はこの若者たちの生存事態を分析し、若者の特徴は事例を通して教えてくれる。

 

 自分自身はすでに若者なのに、若者を分からん?

 この本を手に取って、何ページをめくって即購入した理由は若者として上の世代の方々の目にどのように映っているか、自分たちの行動と上の世代の皆様とどんな考えの行き違いがあるか、自分たちが当たり前にやってしまった無意識な行動は彼らはどう評価(批判)しているか等と気になったからだ。

 それと、自分が普段会社勤めの際に、やってしまった行動は失礼な部分があるか、自分と同世代の人みんなこんな風に働いているか、自分だけ変な行動をとっているかと単純に仲間探しのためでもあった。ちなみに、私が働いている会社は中小企業であるため、同期はいるものの、みんな部署が異なるし、集まることがほぼなく、後輩もなかなか採用しないので、周りに年齢が近い先輩は一人もいなかった。オフィスに若者と言えるのは私のみ。

 心細いなぁ~比較できる対象がいないので、自分の行動の正確さを日々気になって仕方ない。

 この本を購入して読もうと思う所以である。

 

 いよいよ本題に入ります。この本を読んで「そうかな?」「なぜだめなの?」と一人の若者として弁解したくなった。

1、若者の「個人主義化」あるいは「利己主義化」。

 筆者が述べているのは今の若者は「会社の都合」より「自分の都合」を優先する。上の世代と大きく変わったのは上司との飲み会回数。上司との飲み会「月が0回」が4割と本に語られているが、それの原因は勿論若者は自分のプライベートを大事にしたいという曰く「個人主義化」という部分があるかもしれないが、そもそも上司に誘われた回数はどうなっているかと疑問に思った。 

 今日本社会で、パワハラや働き方改革やワークライフバランスなどかなり盛り上がっている中、上司や先輩は若者を勤務時間外に飲み会などに誘いにくくなっているではないか?それをほったらかして若者が「すべての時間や労力は自分以外のことに注ぎ込むつもりはない」という感覚を持っていると一括り片付けるなんてさらに若者への誤解を広げてしまうと懸念している。

 そもそも、誰が自分のすべての時間や労力を自分以外のことに注ぎ込むつもりで生きているか教えてほしい。高度成長期の皆さんはすべての時間を会社に捧げたか結婚もせずに社畜として一生を終えたかと問い詰めたら、そうではないでしょう。皆できれば仕事もプライベートも楽しめる人生を歩むつもりで、現実的に仕事に行ってしまったり、趣味に費やす時間が無くなったりしたでしょう。

 もう一つは昔みたいに飲み会に行けば、すべての飲み代を払ってくれる上司が減ったせいで、若者が飲み会に参加しても上司や先輩の自慢話を聞かされて、気を遣う一方、そもそも少ない給料からの飲み代も少し入れなきゃいけないというケースも少なくない。勿論上司が多めに払ってくれるが、都会生活している若者が雀の涙くらいの手取りから少しの出費でも彼らにとってはいたいもんだ。

そのお金があれば気心が知れた親友や恋人と楽な飲み会をしたいわー 

2、「残業しない」若者

「自分原理主義」にも通じるかもしれないが、学生が就職先として企業に求める条件として、ワークライフバランスを重視する傾向がかなり強まっている。

「上司や同僚が残業していても自分の仕事が終わったら帰る」としている若者は5割弱もいる。

 そもそも仕事が終わったのに、なぜずっと会社にいなきゃいけないだろう。

 周りからこんな声がよく聞いています。

「昔、会社に働いていると聞いたら、すごいなぁ、仕事をバリバリ片付けていくというイメージが強かったけど、実際に会社に入って、先輩たちが結構適当で大した仕事をやってないってわかるよね!」

 確かに、バリバリしている優秀な先輩もいるが、ごくごく一部(納得に行けるのは何人程度)、残りの先輩は年で稼いでいるとのイメージもなくはない。あんな年になったらあの先輩よりできるでしょうと思う人が沢山いるでしょう。

 若者は残業しない理由は、時間の無駄使いせずにやることをやって、プライベートの時間で習い事や会社が教えてもらえない何かを学んで自分の世界をもっと広げるためだ。私たちがネットが発達した時代に生まれて、接触している世界は上の世代の皆さんはずっと広い。勿論沢山の影響もされつつSNSで形成されたコミュニティで活躍したり、会社で味わえない自己価値や自己満足など、勤務外の時間でしっかり楽しむ。

 勿論、職場で自分がやりたいことをやらせてもらえる、自分の興味分野とぴったりする仕事を与えられるなら話は別だが、現状は好きなことを仕事にできる割合がとても低い。なら義務時間外で有意義に過ごすしかない。

 我々はしっかりしていて忙しいんだ!

 

3、表面は柔らかで調和的な態度と内面な頑固さと個人主義のギャップ

 そうです。我々は納得にいかなかったら、とりあえずやるけど、心が全く従順してない。

 波風を立てたくないのは、自己主張したら何か変わると上の世代に期待していないから、長年にわたって仕事をしてきたプライドを持っている彼らに直突したくない。表面的に先輩に言われた通りにやるが、陰で自分のやり方も同時進行。上の世代への不信感から生まれた行動だと思う。例えば、とても憧れの先輩がかなり成果が出ているのを目にしたら、あの先輩だったら正しいという自分が認める特定な先輩であれば、素直に従うかもしれないが、普段大した成果を見せていない先輩の指示をうけたら、本当に大丈夫なのかなと不信感が沸き上がる。

 頭が固くて、新しいものを受け入れる姿勢が欠如している上司であればなおさら。こんなのも知らないかと心でプチ貶している人の言うことを100%正解だと信じられるかーー

 調和な態度をとるというのは自分の会社に置かれる立場と自分の権限を客観視できている証ではないでしょうか?内面な頑固さはいろいろプライベートで勉強して沢山の情報や知識を摂取している自分への自信からの産物である。

 若者の我々はしっかりわきまえているよー

 

いろいろ反論しているが、とても面白い内容だった。

 

若者わからん!  - 「ミレニアル世代」はこう動かせ - (ワニブックスPLUS新書)

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以上、半分しか読んでいないので、このくらいにしておこう!