コカ・コーラクリアの味?【何もかも透明にしたがることへの違和感】

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最近、夏本番に向かって清涼飲料水市場も盛り上がってきている。最も注目を浴びたのはもはやコカ・コーラ会社が6月11日に新発売したコカ・コーラクリア」。

   競争が激化する中、何か話題性を作らないと、様々な新商品から消費者の目を留めることが難しい。

  強炭酸の刺激+さっぱりしたレモンのフレーバーという絶妙な組み合わせ、まさに夏にぴったりの爽快さ。

 

皆さん、誤解しないでください。

コカ・コーラクリアの宣伝をしている訳ではない。

 

    馴染み深いあのおいしそうなダークブラウン?黒?。いきなり現代技術によって味気なさそうな無色に変えられるなんてなぜか少し不信感を覚える。

    この不信感は元々コカ・コーラがコーヒーっぽい色であるべきという先入観から生まれたもので、型破りの新発想は時代の流れに合うと思う方がいらっしゃるかもしれない。

    長年付き合ってきたものに対して情が深く感じ、なかなか快く受け入れられない。

 

    世の中に潜まれる需要はモノづくりの動機といわれるよう、市販現存のコカ・コーラはこうであってほしいとかこうであればもっと飲みたいかもしれないという消費者の声が届いたから。

    コカ・コーラは透明になったメリットはなんでしょう。

よく言われているのは以下の2点です。

1⃣ 色付きの炭酸飲料はオフに飲まれるイメージが強くて、なかなか仕事中に飲みにくい、客先ならなおさら取り出せない。どんな時、どんな場所でも飲みたくなったら気にせずに飲める。

2⃣ 透明ということで、人に「純」を連想させ、健康なイメージを与える。炭水化物を摂取する際に生まれる「罪悪感」から解放できるという心の救いにもなる。

 

しかし、ここで私が以上の二点に対してかなり違和感を覚えた。

 

1⃣ そもそも日本の会社はそんなに厳しいですか?

 仕事中、色付いている炭酸系飲料を飲ませない会社や組織が存在しているか?という質問が真っ先に脳に浮かんできた。客先に訪問中のビジネスマンはさすがにコカ・コーラという強い炭酸系が遠慮した方がよさそうだが、ということは気に引っかかっているのは色ではなく強炭酸の気泡、蓋を開ける際の音、飲んだ後にいつ来るか予測できない突如現れるげっぷではないか?

  コカ・コーラの色を消したものの、味を維持する為、成分を大いに変えたことはないので、仕事上に飲むのに冒しているリスクそのものを除去してくれた訳でもない。

 

 インターネットで「仕事中炭酸飲料を飲みますか?」と入力して検索したら、様々なコメントを見れました。

A,「飲みます」派は以下の理由で仕事中でも炭酸飲料を飲んでいる。

* 会社のフロアに普通に炭酸飲料が売っているので、飲みますよースパーリング飲料やレモン炭酸水、眠い時にコーラも、カフェイン入ってるし、冷たくて、シュワシュワするので、眠気覚ましによいです。

*常識にも大丈夫だと思いますよー

*炭酸を飲んじゃダメな会社は時代遅れだと思う。

B、「飲まない」か「飲んでいる人を見たら引く」派の意見は以下の通りです。

*炭酸はやっぱりげっぷというイメージが強いから、ちょっぴり汚い印象があるかもしれない。

*アルコールは勿論、炭酸、ジュースは職場外に嗜むもので、そうでなければ、職場の仕事に対する熱が冷め、風紀が乱れたり悪く言えば緩い環境になってしまわないかと懸念しています。

*ノンアルコールを飲んでた時に、上司がお酒っぽいパッケージでアルコールを飲んでいたと勘違いして呼び出された。

 

 個人の意識は仕事中炭酸飲料を飲むかどうかの基準になっている。やはり日本の職場は別に何を飲んでいるかそこまで制限されている訳でもなかった。(ノンアルコールに対して厳しいらしい)

 炭酸が飲むだけで気が緩んでしまうなどの炭酸飲料反対派の意見が多く表れたが、仕事に対するやる気とは飲み物で簡単に左右されるもんかと反論したくなる。仕事へ意気込みなどは本人の意識によるものだと思います。仮に炭酸飲料を飲んでオフな気分になってしまったことがあるとしても、それはその人が自律力がまだ足りないではないでしょうか。

 嫌と思う方がいる限り、人の気分を害することを避けるという意味で、コカ・コーラクリアなど炭酸飲料を無色にしてくれることで、反対派の人の口を防ぐ。面倒くさい論争しなくて済むのは最大なメリットかもしれない。

 

2⃣ コカ・コーラの色をなくすことで「純」を連想させられ、炭酸を飲んでいるときの「罪悪感」を安らぐということは、本当に成立しているか?

 炭酸が好きな人はそもそも、今まで築き上げられたコーラだのメロンソーダだのあの色から涼しそうな、爽快な、スッキリといったイメージに繋がっていると思うが、ここであえてその色をなくしてしまう?とブランドイメージを変える企業の勇気に脱帽。

 炭酸好き(既存ファン)はそのまでカロリーに気にしない。彼らにとってむしろ色褪せしたコーラで「コーラ=ダークブラウン=美味しい」という工程式を覆されたことで手を伸ばしにくいではないかと思います。

 しかし、不健康のイメージで今までコーラに手を出すのを遠慮していた人はどうでしょう?無色にしたコーラに対して新たなブランドイメージを形成されて、飲んでみようかなと思う人が続出するか?

 私見ですが、ないかと思います。不健康だと思っているのは色からではなく、コーラというブランドからだ。

 以下は普通のコーラと今回新発売されるコカ・コーラクリアの成分表の比較:

 

コカ・コーラ クリア

原材料名: レモン果汁/炭酸、香料、酸味料、甘味料(スクラロースアセスルファムK)、カフェイン

エネルギー:0kcal/100ml

たんぱく:0g

糖質:0g

炭水化物:0g

食塩相当量:0mg

ということでカフェインも普通に入っています。コカ・コーラゼロみたいなイメージ。

 

「通常なコカ・コーラ

原材料名:糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)/炭酸、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン

エネルギー:45kcal/100ml

たんぱく:0g

糖質:0g

炭水化物:11.3g

食塩相当量:0mg

このわずかなカロリー&炭水化物の量で自分のチョイスを変えてしまうと思わない。

 

3⃣ コカ・コーラクリアの味は?

 肝心なことは味!無色にして、気軽に飲めるようになるのは有難いが、味を損なうことは本末転倒だ。

 技術の力でもしかしたら通常コーラの味を再現できたかと期待しながら新発売のコカ・コーラクリアを買ってみました。

 変な甘い水の味?

 全く私が期待していたいつものコーラの味とほど遠い。

 あくまでもコーラ風味のようなレモンの味?コーラの味はしなくはないが、しっかりした夏にぴったり、飲んだら爽快と言いたくなるような味ではない。まずくはないが、物足りない感が半端ない。

 かなり期待していたせいかもしれないが、透明なわりにちゃんとコーラの味するという肯定的なコメントを下しにくい。

 

 コーラなのに透明?という好奇心をかけられて一回くらい手を出しますが、二度も三度も買うことがないでしょう。 

 話題を稼いだが、味を改良しないと自然消滅していく羽目になってしまいそうなイメージもなくはない。(なかなか辛辣なコメントでごめんなさい)

 

以上、新発売コカ・コーラクリアへの私見です。

皆さんも一度くらい如何でしょう?