留学生から見れば驚愕:日本の奨学金はただで貰うんじゃないの?【中国の奨学金事情】

スポンサーリンク

スポンサーリンク

 

f:id:akanenechan:20180619013148j:plain

 日本の大学院に進出してから結構驚いたことは、日本の奨学金制度です。

 日本に来てから、普通に地元の政府機関から奨学金を頂いて、ほとんど「奨学金生活」を送っていました。贅沢ができない分、学業に集中できて、たまに欲しいものがあったり、旅行に行きたい場合に、少しアルバイトをすれば、余裕なキャンパスライフも満喫できる。しかも、そもそも留学生に対して日本の大学から極めて良い待遇を与えられているので、学費半分免除や1/3免除等の日本政府か民間機構からの恩恵はほとんどの留学生を受けられるほか、運が良ければ学費全額免除を頂く可能性も夢ではない。

 「日本政府って優しいですね、別にめっちゃ優秀っていうわけじゃないのに、こんなに奨学金を頂いて申し訳ない気持ちになるね」と日本人の友人に呟いたら、

 「普通に奨学金を借りて有利子付きで将来返済しなきゃいけないんだけど、政府が優しいってどうゆうこと?」と首を傾げて私に聞いてきた。

 「えーーー、奨学金なのに、ただでくれるんじゃないの?」

 

 そうですね、それは当時に私の素直な反応だった。

 中国だと奨学金というのは文字通り、成績優秀の生徒に奨励金を提供するという意味で、貰った資金を返すことなんて“前代未聞”です。

 

日本の場合に、成績の優劣とは関係がないようです。

日本の奨学金制度は「給付型」と「貸与型」がある。「貸与型」にまた「無利子貸与」と「有利子貸与」の二種類がある。

「貸与型」は最も日本人の学生が利用している奨学金です。

ちなみに、奨学金を借りる条件は以下の通り。

f:id:akanenechan:20180618223614p:plain

JASSOの奨学金より

 日本と中国の奨学金事情に関して、最も異なることは奨学金返済する必要の有無です。

 そもそも、日本の奨学金は「借りる」のに対して、中国の奨学金は「もらう」のです。

 日本の奨学金はいわゆる中国の「助学金」のようなものです。貧困で学費を払えない学生への資金援助である。但し、一定な条件(世帯所得等)をクリアするだけでも貰うことができず、ある程度成績も要求された基準に達していないと、政府からもらえない。

 つまり、家庭の経済状況がいくら悪くて学生本人が勉強する意欲を見せないと簡単にお金を渡せないというのは中国のやり方です。本人の学習に対する意気込みを成績でちゃんと測ってから「助学金」を支給する。

 なぜ中国政府はこんなにも真剣何ですか?というと、学生たちに援助する資金は学生が返済する義務がないからです。周知の通り、中国には膨大な人口を抱えている人口大国です。経済格差が激しい中国、勿論わずかな「助学金」の数を取り合う競争も想像がつきます。厳しい条件を立てないと、奨学金を提供する教育部(文部省)が倒産してしまうかもしれない。

 

【中国の奨学金は「学習奨励型」】

 中国の奨学金はあくまでも成績が優秀の学生を励ますための「ご褒美」のような資金です。

 ご褒美なので、返す必要もないが、日本の「奨学金」ほどの金額でもないです。

私個人の経験からお話すると、中学校の頃に公立中学校に通い、学年三位以内の成績を取得し、一学期で800元(今の為替チャートだと13000円程度)しかもらえなかった。別に経済的に支障があった訳ではないので、成績が優という名誉を手に収めたほか、おまけにお金のご褒美を手に入れた。私にとって奨学金のために頑張った訳ではないので、サプライズのようなものです。

 しかし、上述の「学習奨励型」奨学金は大きな欠点を抱えている。それは本当に必要な学生に資金が整えない。良い経済条件に恵まれていない学生は塾にも通えず、場合によって、両親の生活や仕事上に手伝わなければならないので、学習に集中できないことも多く考えられる。もともと、このような学生に応援の手を差し伸ばしてあげるべきだったのに、成績を尺度にして奨学金を貰えるかどうかを決めるのは仕方ないと言ったら仕方ないことかもしれない。あえて貧困生と普通の学生を分けて考えるのもまた彼らを差別化するというさらにいけないことになってしまう。

      難しい...

【日本にいる留学生の奨学金

 日本に留学に来てから奨学金を絶えることなくずっと頂いてきました。

 日本政府、民間奨学金基金、大学の皆様、本当に大変お世話になりました。ありがとうございました。

 そうです。留学生が申請できる奨学金の種類は様々です。その中、最も留学生に憧れられるのは国費です。大学によって専門(文系、理系、工学など)によって給付される金額が異なるが、通常は毎月14万からになります。自分のために知識を学ぶだけなのに、毎月日本政府から14万以上の生活費を貰うなんてバイトしなくても充分良いキャンパス生活を送れる。注目してほしいのは14万以上の国費奨学金はただ生活費となります。学費を貰う学生の学費も全額免除されるので、この上ない幸運ですね。

 個人エピソードになりますが、私がこの誰にも羨まれる国費とすれ違った経験があります。簡潔に言うと、国費面接の際に、スーツではなく、カジュアルな服装で気軽に行ってしまったから。(勿論、これだけの理由ではないかもしれないが...)当時国費の殺傷力は全く理解できていない自分が勿体ないことをやっちまったなぁと今更後悔してたまらないです。

 あとは、様々な民間団体の奨学金です。数が限られているので、これらの奨学金も成績に大きく左右されるが、下手な鉄砲も数多く打てば当たるといったように沢山情報収集してひたすら申請すれば何かしら当たるかもしれない。全く関心がないセレブ留学生もいらっしゃるので、情報を多くゲットできればできるほど勝ち目が大きくなる。

 あいにく奨学金を頂けなくても慰める意味で大学から少なくとも1/3学費免除をしてくれます。(国立大学の場合に)

 日本を留学先に選んで良かったと叫びたいくらい日本の恩恵を頂きました。改めてありがとうと伝えさせていただきます。